108回スクワットで年越しなんて、もう体験できない【才木玲佳・筋肉卒業 #3】

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【108回スクワットで年越しなんて、もう体験できない【才木玲佳・筋肉卒業 #3】】

「筋肉アイドル」として地位を築いてきた才木玲佳さんが、2022年3月をもって「筋肉を卒業」した。タレント活動の傍ら、プロレスやボディコンテストなどにも精力的に挑戦し、まさに筋肉とともに芸能界での道を歩んできた。そんな彼女が筋肉卒業を決意した背景にはどんな思いがあったのだろうか。そして、今だからこそ伝えたい筋肉へのメッセージとは――。ここでは、才木さんの筋肉への思いが詰まったインタビューを4回に分けてお届けする。第3回は、ボディコンテストへの挑戦や筋肉でできたつながりについて。
※本記事は今年、『VITUP!』で公開した記事を再編集して紹介するものとなります。

努力でプレッシャーを跳ねのけ、ボディコンテストで結果を残す

――2020年には女子フィジーク選手としてボディコンテスト出場もされました。

「プロレスではダメージ軽減のために、ある程度の脂肪も必要だということもあり、ボディコンテスト出場のために体を絞ることになかなか踏み切れませんでした。実際にプロレスとボディビルを同時にやっている方がいて、絞ったことで試合中に汗も出なくなり、スタミナもなくなって大変という話を聞いていたので、同時進行は無理だなと思っていました。そう思っていたところ、試合中に顎を骨折してプロレスを休むことになって。ファンのみなさんからもボディビルに挑戦してほしいという声をいただいていたので、やってみようと思いました」

――プロレスとボディビルでは鍛え方もやはり違いますか。

「筋トレのメニューはそんなに変えていなかったです。一番変えたのは食事ですね。ジュラシック木澤さんに食事サポートしていただいて、週ごとの体重の推移を伝えながら体をつくっていきました。特に糖質の量を細かく調整して、白米の量を200g、100g、50gと日によって変えていましたし、白米を抜く日もありました」

――初めての減量だと思いますが、想定通りに進みましたか。

「なかなか体重が減っていかなかったり、思うようにいかないことも多かったですね。減量はさまざまなトライをしながら何年かかけて自分のベストな方法を見つけていくものだと思うので、やはり初めての減量はうまくいかないことも多くて。それでも今までで一番絞れたし、かっこいい体にはなれたので満足しています」

【108回スクワットで年越しなんて、もう体験できない【才木玲佳・筋肉卒業 #3】】

――マッスルゲート東京大会で優勝、ゴールドジムジャパンカップ2020では準優勝の成績を残されました。振り返って、どういう気持ちでしたか。

「好成績といっても優勝ではないので、うれしかった半面、悔しかったですね。ただ、コンテストに向けた体づくりはものすごく過酷だったので、あのときにやれることはやり切った感触はありましたし、私はこの1回のチャレンジで十分だなと思いました。この世界で何年も闘っている選手の方々は本当にすごいなと実感しましたし、こうやって勝負するんだと知れたことは大きな経験になりました」

――コンテストに挑むうえで、気持ちの面でプレッシャーを感じることはなかったですか。

「以前に他のお仕事でご一緒させていただいた縁で食事面は木澤さんに、ポージングは天童愛ゆ美さんに教えていただいたのですが、一流の方々にサポートしていただいたからこそ、失敗できないプレッシャーはありましたね。優勝ではなかったけれど準優勝という結果を残せたのは、素直にほっとしました」

「自分に負けることも悔しい」それが努力の原動力になる

――2018年の大晦日には、VITUP!の企画として108種トレーニング祭りに参加いただきました。あの盛り上がりは、私たちも忘れられません。

「108回スクワットで年を越しましたよね!あんな年越しは過去にもあの1回だけですし、これからもきっと体験できないと思います(笑)。参加されたみなさんの熱量がすごかったですね。ハードなトレーニングをしたり、みんなでささみ肉とプロテインで乾杯したり……。傍からみたら、筋トレで年を越そうと喜んでやっている人はクレイジーですよ(笑)。今でこそフィットネスはすごくブームになっていますけど、4年前はまだまだこれからという時期だったと思います。だから当時の私たちは、相当な先駆者だったかもしれませんね」

【108回スクワットで年越しなんて、もう体験できない【才木玲佳・筋肉卒業 #3】】

――才木さんも気合いが入りまくりでしたよ(笑)

「ありがとうございます。あのときは各部屋でサーキットトレーニングをやって、かなりきつかったんですけど、やっぱりそれも負けず嫌いが出てしまうんです。『こんなところで負ける自分が嫌、こんなこともできないのか私!』って。そうやって奮い立たせている部分が多いかもしれないです」

――負けず嫌いとは、他人に対してだけではないんですね。

「自分に対してもありますよ。私は割と自己評価が低いからこそ、がんばれるのかなと思います。自分なんてまだまだと思っているから頑張れる部分と、『こんなのもできないのか、悔しいな』という自分がいるんです」

――その向上心が、筋トレの結果にもつながっていたのかもしれないですね。

「私は筋肉を見せる仕事も多かったですけど、内心は『もっとバキバキで腕が太い人がいるんですよ』と思っていました。特に筋トレをしている人は謙虚な方が多いので、『筋肉すごいですね』と言われても、『私なんてまだまだです』と答える人の方が多いのかなって。そういう気持ちを持っている人の方が大きくなれるのかもしれません。『自分はすごい』と思っている人よりは、ムキムキなのに、自分はまだまだだと思える人の方が鍛えられますから。そういう意味でも筋トレは自分に合っていたのかもしれないですね」

(最終回に続く)

取材・文/森本雄大
写真/木村雄大

撮影協力/カフェ・BOND(ボンド)
東京都千代田区飯田橋4-7-4 飯田橋グランプラス 1F

【108回スクワットで年越しなんて、もう体験できない【才木玲佳・筋肉卒業 #3】】

才木玲佳(さいき・れいか)
2014年、慶応大学在学中にWRESTLE-1オフィシャルサポーター・Cheer1に加入。翌年に1期生としてプロレス総合学院へ入学すると、半年後には無事卒業し、プレレスデビューを飾る。ムキムキなのにかわいい「筋肉アイドル」としての地位を確立しつつ、2020年にはボディコンテストにも挑戦。女子フィジーク部門でマッスルゲート東京大会優勝、ゴールドジムジャパンカップ2020準優勝の成績を残した。2022年3月に筋肉卒業を発表し、新たな舞台での活躍が期待される。
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