人類が宇宙空間で初めて行ったスポーツをご存知ですか?

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人類が地球以外、つまり「宇宙」で行った最初のスポーツは、実は月面でのゴルフの「ショット」だったことをご存知でしょうか?

1971年アポロ14号のアラン・シェパード船長が行った月面でのショットというのが、人類が宇宙で行った最初のスポーツと言われています。

アポロ14号はアメリカの8度目の有人宇宙旅行で、この時は3度目の月面着陸を行いました。

宇宙滞在中に2度の船外活動が行われ、岩石の採取などを含めいくつかの科学実験が行われました。

船外活動はトータルして9時間から10時間と短い時間しか行われていないのですが、その間に船長は地球から持参したゴルフクラブで数度のショットを放ったそうです。

月の重力は地球上の約6分の1

宇宙へ行く時にはクラブ1本であっても積み込む余裕すらないらしいのですが、船長はどうしてもゴルフがやりたかったようで、自身のホームコースのプロにクラブの相談をしたそうです。

プロは6番アイアンのヘッドに軽量アルミのシャフトをつけたサンプル採取器具兼6番アイアンを作ってくれたそうで、それを宇宙船に積み込むことにしました。

サンプル採取器具ということで積み込みにOKが出たのかもしれません。

その完成した6番アイアンは453グラムと重めの仕様だったようですが、月面では約6分の1の重力ですから、スイングに問題はなかったと思われます。

1打400ヤード?

ゴルフクラブを宇宙へ持っていくということで、アメリカの各テレビ局ではアポロ14号の月面着陸に大きな期待を抱き、その話題で盛り上げていました。

「Golf on the Moon」と銘打ち大々的に取り上げられていたそうです。

地球では「宇宙でゴルフが行われる」と大いに盛り上がっていたようですが、ショットには問題もありました。

動きの取れない宇宙服と、握ることも難しい手袋をしているのですから、しっかりと両手でグリップを握ることはできなかったようです。

特殊に加工されたクラブを右手だけでクラブを支えて放った1打目は、豪快に砂埃が上がっただけ。

月面はあたり一面バンカーですから、難易度が高いショットで、しかも片手ということもあってか大ダフリでほぼ空振りだったようです。

その後気を取り直して打ったショットは会心の一打となり、船長は喜んだらしいです。

会心の一打は400ヤードほど飛んだと言われていますが、船長本人は「どこまでも飛んでいった」と言っていますが……。

R&Aの気の利いたメッセージ?

人類で初めて月面でのゴルフ、これはテレビで放送され地球上のゴルファーはワクワクしながら見ていたはずです。

船長は様々な祝福メッセージを受けたようで、その中には「R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント ゴルフクラブ オブ セントアンドリュース)」からの祝福メッセージもあったようです。

R&Aからのメッセージは

「偉大なる業績と無事に帰還されたことに対し心よりお喜び申し上げます。しかしながらゴルフのエチケットに関しては遺憾の意を表しておきます。ルールブックのマナーに関する項目をご参照ください。『バンカーを離れる前にプレーヤーは自分や他のプレーヤーの作った穴や足跡を埋め平らに均しておくべきである』とあります」

というものです。

R&Aの洒落の効いた祝福により、月面でのゴルフという歴史的な快挙と共にゴルフマナーの重要性も記憶されることになったようです。

宇宙でも地球でもマナーはゴルフにとって一番大切なことだということですね。

皆さんも、自分の打った跡、他人の打った跡、足跡をきれいに均してからバンカーを出るようにしてくださいね。
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『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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