芝質に応じて打ち方を変えればミスも激減!藤田寛之、アプローチの極意を実践解説!『トッププロレッスン K's STUDIO』【第3話をスポナビDoでちょい見せ公開!VOL.2】
海外ツアー挑戦で、日本とは違う芝質を痛感した藤田寛之プロが、新たに習得したアプローチの打ち方を実践解説!芝質に応じて打ち方を変えればミスも激減。アマチュアには見逃せないプロ技をお伝えします。
『トッププロレッスン K's STUDIO』は毎週土曜日更新!今回は第3話をスポナビDoでちょい見せ公開!
芝質によって変えたアプローチ
海外に行って、いろんなグリーンやいろんなコースが出てきて、自分が国内で練習してきたことが通用しないとか、もうちょっと何かしないと自分らしくできないってことに、また新しい壁が見えたとこもあるじゃない。その時はどうやって乗り越えていきましたか?
藤田プロ:
なかなか乗り越えられなかったというのが、自分の中での結論なんですけど、アプローチに関しては、コーライ芝じゃなく洋芝だったりするので、そのためにウェッジを変えたりしていました。コーライだと上から打ってボールにスピンをかけるんですけど、その打ち方だと弾かれてしまうので、打ち方自体を払う打ち方に変えました。
深堀プロ:
海外に行くといろいろな芝があるので、その経験が若いうちにできるのは良いことですね。自然に覚えるのは大きいもんね。
藤田プロ:
頭でなく、感覚でとらえられるのが良いですね。そういう時間は必要なんじゃないかと思いますね。
芝質によって打ち分ける
ここは人工芝ですけど、芝の違いでどういう風に打ち方を変えるのか、ちょっと打ってもらっても良いですか。まずは日本の芝で打つ打ち方を教えてもらっても良いですか?
藤田プロ:
フェースをオープンにして、ボール位置は右足前でちょっと上から潰すように打ちます。
深堀プロ:
ちょっとバンスを当てながらポンって感じなんですね。
藤田プロ:
バンスの弾きを感じながらそれをスピンに変えるイメージです。
オーガスタなどの洋芝の時はどうやって打っていますか?
藤田プロ:
フェースを開くと、バンスを使うことになるので、フェースはほとんどスクエアでボールの位置が真ん中くらいにします。打ち込むとバンスが当たるので、打ち込まずに払い打つイメージです。
深堀プロ:
払うというのはフォローの意識が強くなるんですか?
藤田プロ:
フォローの意識が強くなります。
深堀プロ:
バックスイングもあまりコックを使わずに自然になっていますよね。
藤田プロ:
そうですね。グリーン上でもグリーンを噛むスピンではなく、自然に上から落ちてくるようなボールになります。ウェッジのロフトも日本だと58度とか59度なんですけど、海外へ行くと、60度とか62度にします。
深堀プロ:
欧米の選手はウェッジを4本とか入れている選手も多いと思うんですけど、本数でカバーするより打ち方でカバーしたいんですか?
藤田プロ:
そうですね。本数よりも、日本ならそこでカバーできるというのが、なんとなく自分の中にあったんですけど、海外とか状況に合わせて、ウェッジの数を増やす方が、打ち方をあまり変えられないので、地面が硬いところで打ち方を変えるのはなかなかできないので、バンスがないウェッジにロフトをつければ、打ち方を変えずにそのボールが打てるんですよね。
深堀プロ:
状況をいつも的確に判断して、使えるものを使っていく、ダメなものはやめる。あと基礎練習。何やっても基礎練習が1番つまらないんだけど、それが1番効くんですよね。
藤田プロ:
基礎練習が1番大事かもしれないですね。
深堀プロ:
ですから、みなさんうまくなりたいなら、基礎練習を怠らずにやってください。
KeyPOINT「構えたロフト角のまま打つ」
深堀圭一郎(ふかぼり・けいいちろう)。1968年10月9日生まれ。東京都出身。1992年のプロ転向。2000年、01年の「住建産業オープン広島」では、続けてジャンボこと尾崎将司に競り勝った。03年の「日本オープン」では、最終日に5打差を逆転して優勝し、自身初の日本タイトルを獲得。05年にはシーズン2勝を挙げて、賞金ランキングは自身最上位の3位に入った。現在はシニアツアーに参戦中。
藤田寛之(藤田・ひろゆき)。1969年6月16日生まれ。福岡県出身。少年時代は野球に打ち込んでいたが、父親の影響でゴルフに出会うと高校時代に頭角を現した。92年にプロ転向し、97年のサントリーオープンで初優勝。年齢を重ねるごとに成績を上げ、2012年は日本シリーズJTカップ3連覇を含む、年間4勝を挙げて初の賞金王に輝いた。2019年には史上6人目となる生涯獲得賞金15億円に到達している。20-21シーズンはショットの不調もあり23年間保持していたシード権を喪失。22シーズンはシード復帰を目指す。
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