2020年開幕戦を盛り上げた渡邉彩香プロと田中瑞稀プロ。ふたりの身長差はなんと21センチ！　体格に差がありながらも、強みは同じくビッグドライブ。長身さん、小柄さんならではの飛ばしの秘訣を、連続写真でプロが解説します。

「基本的にフェードヒッターですが、インパクトでボールを強くヒットしているので飛距離が出ます。驚きのポイントは２つ。ひとつがダウンスイングの切り返しで、左足だけでなく右足も地面をしっかりと踏み込んでいること。飛ばし屋における世界共通の動きです。多くの女性ゴルファーはこの動きがつくれないので、飛距離を稼げません。さらに、フィニッシュでの頭の位置がフォローのときより大きく目標方向に動いています。それだけ体が旋回している証拠で、飛ぶ秘訣です。体幹が強くパワーもあるので、まだまだ飛距離は伸びるはず。」（森コーチ）

1993年生まれ、静岡県出身。2014年アクサレディスでツアー初優勝。15年には2勝を挙げ、賞金ランキング6位に。今季の開幕戦、アース・モンダミンカップで5年ぶりとなる復活優勝を遂げた。ツアー通算4勝。大東建託所属。

1977年生まれ、静岡県出身。95年に渡米し、サンディエゴで4年間ゴルフを学ぶ。2002年よりレッスン活動を始め、数多くのアマチュアをはじめ、原江里菜、福田真未、香妻陣一朗らツアープロのスイングコーチも務める。都内にてゴルフスクール「東京ゴルフスタジオ」を主宰。

撮影／佐々木敬、鈴木祥、米山聡明、Getty Images　　取材・文／山西英希