【サーフィン】日本の冬の波を楽しむ。その二(全国版) シリーズ「おいらはサーファーの味方」

THE SURF NEWS

【日本海山陰地方 photo by Steak X】

海に囲まれた島国だから、探せばお宝ザクザク!(その二)

日本海は、想像以上に波が良い。と前回のコラムで書き大反響(?)を得た。そこで調子にのって、この島国に存在する『日本の冬特有の波』をご紹介する。これぞ日本の冬の波!

相模湾の富士山現象

遠州灘に吹き荒れる季節風(南西)が波を起こし、伊豆半島沖をシフトして相模湾に押し寄せるという富士山現象(名付け親は私)。「南西風じゃあオンショアかな」と思うかもしれないが、富士山や伊豆半島がその季節風をブロックし、相模湾は無風かオフショアという不思議なコンデションとなる。つまり静岡県側は西風が吹き荒れるが、箱根を越えた神奈川県側は風も落ち着き穏やかになる。
波の少ない冬の時期、湘南サーファーにとってこれは恵みの波。ただしこの現象が成立するには強い季節風とそのビミョーな風向きが重要。ときには期待外れのオンショアでジャンクということもしばしばある。波もパワフルではないがリッパブルだからパドル力が落ち気味の冬にはちょうどいい、この現象が決まるときは晴天で暖かい日が多い。この現象は季節風がオフショアとなる駿河湾の西岸でも起こることがある。

遠州灘に吹く季節風が波を起こし相模湾に打ち寄せる富士山現象。サイズはMax腰腹胸くらいだが、晴れた日が多くサーフィンが楽しい。 【Imcwx.com】

2018/12/09 富士山現象によって発生した波。太平洋上に低気圧は無い。辻堂ビーチ。 【提供 BCM】

北九州、山陰エリアのシークレットポイント

北九州や山陰地方のサーフシーズンは冬。特に低気圧が北海道付近で発達すると日本海に北東風が吹き荒れ、スウェルが北九州に向けて日本海を横断する。その影響でピリオドも長くなり、波のクオリティーは時にはワールドクラスと噂されている。(私はまだ行ったことがない)鳥取や山口そして北九州にはリーフが点在しているのもグッドウェーブがブレイクする大きな要素だ。
このエリアでの波に関する情報はあまり公に露出することはないが、それはリアルサーファーたちによって大切に保護されてきているからだ。このエリアでサーフしたい場合は地元ローカルとのコミュニケーションが重要な鍵となる。

狭い日本海でもディレクションしだいではピリオドの長いスウェルが発生する。 【Google.com】

日本海は波の宝庫。 【Photo by Steak X】

夏でも冬でも宮崎はイーストスゥエル・パラダイス

宮崎は海岸線が長く広い角度でスェウルを受け止める。 【Google.com】

宮崎県は長いコーストラインが太平洋を向いている。しかも本州がブラインドにならないからまるでキャッチャーミットのように東寄りのスウェルをドストライクで受け止める。受け止める東スウェルのディレクションは広く、フィリピンから北上する台風による南東スウェルから、真冬に北太平洋で発達し南進する低気圧のスウェルを受け止めることもある。スウェルだけが届くから風に影響されることがないコンデションとなりやすい。
宮崎へはLCCを利用すれば成田〜宮崎の往復で一万円弱とお手頃になった。しかも宮崎は空港〜市内〜サーフポイントが近いからアフターサーフィンにも便利だ。さらにレンタカーでなくサーフガイドを選ぶという選択肢もあるからググって検討してみたらいい。
パーフェクトウェーブを発見したときの興奮はサーファーだけがわかるフィーリング。波や気象に関する情報を駆使し、自分なりにグッドウェーブのありかを分析してみよう。「波が良いといつもいる」そんなサーファーがかっこ良い。

執筆:李リョウ
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