日本代表MF柏木陽介が教える「ゲームメーカーに必要な5つのテクニック」基本だからこそ奥が深い「インサイドキック」 ツイート シェア 2018年6月13日 浦和レッズの柏木陽介選手のプレースタイルは「ゲームメーカー」と呼ばれます。誰よりもボールに触って、ゲームのリズムをつくり、決定的なチャンスを演出する??。そんな選手になるためには、何を身につければいいのか。柏木選手が大事にしていることをアドバイスします。 ■正確なパスはゲームメーカーの必須 サッカーの基本中の基本であり、試合でもっとも多用するキックが「インサイドキック」です。 短い距離のパス、やや離れた味方へのパス、ときにはシュートでも使います。インサイドキックが正確に蹴れなければ、試合の多くの場面で思ったようにプレーができません。 特にディフェンスラインから前線まで幅広いエリアでプレーする可能性があるゲームメーカーは、ボールを触る回数が多く、パスを出す機会も非常に多いポジションです。 そのため、正確無比なインサイドキックが蹴れることはゲームメーカーにとって必須と言える能力なので、練習して正しい蹴り方を覚えましょう。 ■インサイドキックの蹴り方 1.助走はワンステップで蹴れる距離から、しっかりとボールを見るようにしましょう 2.軸足をボールの真横に置き、つま先を蹴る方向に向けます 3.土踏まずから踵の辺りを面にし、ボールの中心を捉えるように蹴ります 4.蹴る方向にまっすぐに脚を振り抜くように意識しましょう インサイドキックは、主に近い距離の味方とのパス交換で多用します。相手の足元へ正確なボールを届けられるのでミスが少なく、パスの中では一番使う用途が多い蹴り方です。 【柏木選手のアドバイス】 インサイドキックのポイントは、コンパクトな振りで、くるぶしの下辺りでボールの中心を正確に捉えることです。また軸足の位置は基本的に真横ですが、自分が一番強くボールを叩けるポイント人それぞれ違うので、練習して見つけましょう。 ■距離のある味方にビシッとつけるパス インサイドキックは短い距離のパスだけでなく、距離の離れた味方へのパスにも多用するキックです。 長い距離のパスにはインステップキックやインフロントキックなど、多くのキックの選択肢がありますが、味方の足元にビシッと正確につけたい場合、インサイドキックがもっとも適したキックとなります。 キックの中で一番正確性の高いインサイドキックは、長い距離においても一番信頼できるキックと言えます。 ただ、短い距離のパスと比べると、助走の距離がやや長くなり、蹴り足のスイング速度も上がります。高精度なパスを出すためには、しっかりとボールの中心をインパクトできるように意識しましょう。 ■強めのインサイドキックの蹴り方 1.助走はパス交換のインサイドキックよりもやや長くとり、勢いをつけて踏み込みます 2.軸足の位置は真横に置きます。助走の勢いをボールに乗せるため、踏み込みはやや深くなります 3.インパクトはショートと同じ箇所で捉えます 4.インパクト後は振り抜くようにフォロースルーを取りましょう 少し離れた味方の足元へ強いグラウンダーのパスをつける時には強めのインサイドキックを使います。距離が離れていても、速くて正確なパスを足元につけられれば味方はコントロールがしやすいのです。 【柏木選手のアドバイス】 インサイドキックで長め距離のボールを蹴る時は、インパクトの位置は短い距離のキックと変わりませんが、助走をやや取る必要があります。助走の勢いをボールに伝えるために、軸足をやや深く踏み込んでボールの中心を叩くようにしましょう。 続きを表示する 関連リンク ・基本だからこそ奥が深い「インサイドキック」 著者名 サカイク 著者紹介文 ジュニアサッカーの保護者向け情報サイト「サカイク」。「自分で考えるサッカーを子どもたちに。」をテーマに、サッカーと教育に関する幅広い専門情報をお届けします。