マラソンを完走する、または自己ベストを更新するためには、“走る”トレーニングばかりをやっていればいい……というものでもありません。“走る”ための体作り、すなわち日ごろの筋トレが重要なのです。

　そこでスポーツナビＤｏでは「マラソンのためのコアトレーニング」を紹介。貴乃花親方考案のシコアサイズやランニング指導を手がけているフィットネストレーナーの内田英利先生に教えていただきました。

　今回紹介するのは、股関節の爆発的な力と持久力を養うトレーニングです。前回までとは一転して、かなり動きのあるトレーニングとなります。

　ベースとなるのは日本人なら誰でも知ってる『だるまさんが転んだ』。子供のころに1度は遊んだことがありますよね？　この『だるまさんが転んだ』をトレーニングに応用します。それでは動画でトレーニング方法をご覧ください。

『だるまさんが転んだ』のリズムに合わせて、股関節を曲げる意識で腿上げをします。そして『だるまさんが転んだ』の最後の『だ』に合わせて、両足のスタンスを肩幅より少し広くし、股関節を曲げてお尻を後ろに突き出し静止しましょう。この時に注意したいのは、膝が前に出ないようにすること。そうすれば股関節がしっかり曲がるので、トレーニング効果がバッチリ効いてきます。

　また、腿上げのスピードを速くしたり、股関節を曲げて静止する時間を長くしたりすれば、より強い負荷がかかって、さらに高い効果を得られるでしょう。

1971年生まれ。茨城県出身。日本大学卒業後、立命館大学に進学。立命館大学在学中に運動生理学などを学び、その後、米国の栄養学修士課程を経る。
現在は、女性や高齢者向けの生活習慣病予防プログラムの開発、フィットネストレーナーの育成、生涯フィットネスに関する講演や運動指導、実業団の陸上選手やプロ格闘家の指導、一般の方向けにグループでのランニング指導を行う。日本成人病予防協会認定講師、健康管理士一般指導員、全米エクササイズ＆スポーツトレーナー協会（NESTA）認定講師、健康運動指導士。
大相撲の貴乃花親方との共同開発プログラム「シコアサイズ」、テニスボールを使ったヨガ「テニスボール・ヨガ」を販売。専門分野は、陸上（中長距離）や打撃系格闘技のパフォーマンスアップ。株式会社フィットネス・ゼロ代表取締役。パーソナル・フィットネススタジオ「コア・フォレスト」運営責任者。
フルマラソン歴14年。ベストタイムは2時間45分01秒。「グアム　ココハーフマラソン＆駅伝リレー」には、2010年から5年続けてツアー参加者のペースメーカーとして帯同。

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（取材・文：森永淳洋／スポーツナビ）