いつまでも走り続けたいあなたへ 青山剛のランニングナビ

青山剛

【Getty Images】

 2014年3月から丸2年間連載してきた「青山剛のランニングナビ」も、今回でひとまず最終回です。これまでの連載が、多くの皆さんのランニングライフに少しでもお役に立てていたら、コーチとしてこれほどうれしいことはありません。

 プロの「ランニングコーチ」という視点で、さまざまなトレーニングやフォーム、そのほか、気を付けるべき点などを紹介してきましたが、私が一番言いたかったことは「正しく走り続けてほしい」ということです。おそらくこの時期は、目標大会が終わってから、ランニングはまだしも、運動自体からぱったりと離れてしまっている方も多いのではないでしょうか?

 私は以前この連載で、ランニングに限らず、物事を長く続けるポイントは・・・
・目的
・目標
・楽しさ
・正しさ
の「4輪」がしっかりなければならないとお話しました。

 この4輪がしっかりしていれば、まさに何事も長く走り続けることができると、日ごろから指導していますし、私自身も心がけています。

 この最終回は、皆さんのようにお仕事をされている忙しい一般ランナーの方へ、「4輪が網羅できるピッタリな長続きの秘訣」を紹介します。

 それは、「頑張る大会」と「楽しむ大会」の2本柱で、年間のプログラムを組むということです。今のランニングブームを見ていると2本柱の「どちらかだけ」になってしまっている方が多いので、継続率が低くなっていると思います。

数字に追われるランニングだけでは楽しくない

【Getty Images】

 まず「頑張る大会」というのは、この連載で指導してきたような自己ベストを狙うような、まさにタイムを重視した参加の仕方です。もちろん頑張ってトレーニングを積み、タイムアップしていく喜びは、何事にも代えがたいものです。

 しかし「頑張る大会だけ」になってしまっている方は、初マラソン完走後、2回目以降、常に自己ベストを目指すようなトレーニング、大会参加にしてしまっています。「自己ベストタイムを目指す=数字を小さくしている」ということは、はじめは元の数字が大きいので、どんどんタイムは縮まっていきますが、だんだんとその伸び率は小さくなって当然です。そうすると「数字に追われるランニング」が始まり、いつしか楽しさを失っていきかねません。

 タイムアップはもちろん大切ですが、それだけを追及していくのは、皆さんのような趣味としてのランニングには不適切だと思います。また、タイムアップしていくことだけが、ランニングが上手になっていくことではありません。

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著者プロフィール

青山剛

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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