貴乃花親方考案 四股が日本を救う 現代人に優しい新感覚エクササイズ

芸部歩人

【スポーツナビDo】

噂のシコアサイズに入門

シコアサイズの指導をしていただいた内田先生はボクシング、キックボクシングの経験者でマラソンのサブスリーランナーでもある 【スポーツナビDo】

 四股が体にいいらしい――そんな噂を耳にして以来、不思議と「シコアサイズ」という言葉をよく目にするようになった。“何でもカタカナにすりゃいいってもんじゃねぇんだ!”と、昭和イズムで反発を覚えたものの、そこは千代の富士にシビれ、若貴ブームをリアルタイムで知る世代。「相撲は強いんだよ!」と内なる相撲愛が沸き上がり、シコアサイズ入門に渋谷のスタジオへと向かった。
 今回指導にあたってくださったのはシコアサイズのインストラクターであるのはもちろん、貴乃花親方とともにプログラムの開発にも携わった内田英利先生。キックボクシングとボクシングの経験者で、マラソンでもサブスリーランナーである内田先生はピンとした背筋が印象的。1時間のハンデをもらっても内田先生にマラソンで勝てない私は、もう始める前から「シコアサイズっていいんじゃないか」と思ってしまう。しかし「実践なくんば証明されず 証明なくんば信用されず」(大山倍達/極真空手の創始者)である。さっそく内田先生にシコアサイズをご指導いただくことにした。

骨盤を支える筋肉が同時に鍛えられる

骨盤を支える4つの大きな筋肉が同時に鍛えられる 【スポーツナビDo】

「四股」というと土俵入りなどで豪快に足を振り上げる姿を思い浮かべるが、シコアサイズは「足を広く開いて親指を斜めにして、体を上げ下げするのが基本のポーズ」と内田先生は言う。足を肩幅より開いた状態で呼吸を止めず、ゆっくりと腰を落としていき、そこからまた上げる。これだけでいいのだから実に簡単。それでいて「骨盤を支える4つの大きな筋肉が同時に鍛えられる」というからシコアサイズ恐るべし! であり、内田先生が「素晴らしいポーズですよね」と言うのもうなずける。
 ただ実施にあたっては膝を大きく曲げ伸ばして、スクワットになってしまわないよう注意が必要。内田先生いわく、「シコアサイズでは膝はほとんど動かしません。スクワットはももの前とお尻がきくんですが、シコアサイズの動きだと、内もも、ももの前、ももの後ろ、お尻の横まで鍛えられます」とのこと。

短時間で効果てきめん、ちょっとした瞑想的効果も

動きが簡略化されていることで呼吸に集中、ちょっとした瞑想効果も? 【スポーツナビDo】

 実際やってみるとうまくバランスが取れずヨロけたり、股関節ではなく太ももを使ってスクワット運動になってしまったりとなかなか難しい。しかし「本当にたったこれだけ、それをゆっくり8回もやれば十分です」と内田先生。短時間で効果てきめん、時間のない現代人に優しいエクササイズとなっている。
 実際の指導ではゆったりとした音楽が流れる中、大きく腕を振ったり回したりして肩関節を動かしながら上下動を繰り返す。単調な反復ではあるのだが、そこは内田先生の巧みなリードで退屈さを覚えないから不思議。むしろ動きが簡略化されていることで、呼吸に集中して内向的になっていく。ちょっとした瞑想的効果もあるのかもしれない。

「最重要関節である股関節が丈夫になると、車イスではなくずっと立って歩くことができます。シコアサイズは道具も要らないし、それこそスーツのままでもできてしまうし、場所を選ばずどこでもできる。毎日やってもいいし、非常に簡単です」

動作は簡単、老若男女誰でもできちゃう

ボールを使った応用編 【スポーツナビDo】

 エアロビのような派手な動きはないが、体の奥からじんわり汗が出てくる感じで、終わるとなかなかの充実感。子どものころ、夏休みに1日遊び尽くした、あんな疲れを思い出した(ものの20分ほどであったのに)。

 さらにシコアサイズ、「お尻が小さく、小尻になって上がるんです。あとはなかなか落ちないお腹の下、下っ腹がまず痩せます」というから、体形の崩れが気になる年代にはありがたい運動だ。
 動作は簡単、ゆったりした動きで老若男女、人を選ばず実施が可能。日本古来の知恵・四股が生んだシコアサイズが超高齢社会を救う!?――実施中の瞑想状態が影響したのか定かではないが、そんなことを思いつつ、心地よい疲労感に包まれスタジオを後にした。

取材協力 コアフォレスト

〒150-0044 東京都渋谷区円山町3-5-5F 道玄坂SSDビル
お問い合わせ:03-6455-0324
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著者プロフィール

芸部歩人

げいぶ・あると。体験系取材を中心に活動し、「2代目スポーツ冒険家」を自称する40代目前ライター。名前は映画『クリフハンガー』の主人公ゲイブ・ウォーカーから

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