楽しい、簡単、ダイエット効果も ニューヨークの女性がはまるズンバ

三原卓也

【Getty Images】

長蛇の列、圧倒的な人気のズンバ

【三原卓也】

 肥満大国といわれる米国では常に新しいダイエット法が生まれ、時には熱狂的なブームを巻き起こしていく。中でも、流行の発信基地と呼ばれるニューヨークの女性たちの中で、現在、根強い支持を得ている話題のダンスエクササイズが「ズンバ」だ。

 マンハッタンの、とあるジムのダンススタジオでは、毎日のようにヨガ、ピラティス、キックボクシングといったさまざまな種類のレッスンが行われている。その中でも、レッスン前からスタジオ入口に長蛇の列ができるほどの、圧倒的な人気を誇るのがズンバだ。今では日本のスポーツジムでもレッスンが行われているので、すでにご存知の方もいるかもしれない。

エアロビを取り入れたダンスエクササイズ

【三原卓也】

 スペイン語で「お祭り騒ぎ」という意味を持つズンバは、サルサやサンバといったラテンダンスに、エアロビクスの要素を取り入れたダンスエクササイズ。1990年代後半にラテン系文化が盛んな南米で、アルベルト・べト・ ペレズ、というダンサーによって作られ、今ではズンバ人口は1200万人を超えるとまで言われる。

 ラテン系の音楽以外にも、ヒップホップ、マンボ、メレンゲ、レゲエといったさまざまなジャンルの曲が流れ、それに合わせて全員がインストラクターの指示するステップの通り踊っていく。

 主な参加者は20代半ばから50代までと幅広く(その大半は女性)、ダンス経験が全くなくても、簡単に始められることも人気の要因となっている。米国ではズンバ専門のスタジオも存在するほど、社会人が楽しめる運動として多くの人が夢中になっている。
 約1時間のレッスン中、ずっとステップを踏み続ける有酸素運動で、ダイエット効果もかなり期待できるし、音楽に合わせた激しい腰の動きなど、普段あまり使わない筋肉を使うので、翌日には心地よい筋肉痛もオマケでついてくるというわけだ。

「一番大事なことは楽しむこと!」

インストラクターのロニーさん(左)と参加者のホープさん 【三原卓也】

 今回訪ねたジムでレッスンしているインストラクター歴4年のロニー・デイビッドソンさんは、ズンバの生みの親であるペレズとも一緒に踊ったことがあるという、根っからのダンサー。

「いろんなジャンルの音楽が、年齢、人種、性別に関係なく、参加者のみんなを一体にしてくれる。一般的なダンスだと、ふりを完璧に覚えていないと取り残された気分になってしまうけど、もっと自由なスタンスのズンバでは、自分ができる範囲で踊ればいいし、個性を出したアレンジをしたって良い。日ごろ抱えている問題を忘れさせてくれる運動はストレス開放にもなるし、何より自信を持つきっかけにもなる。ズンバで一番大事なことは楽しむことなんだ! 」

 そう笑顔で答えてくれた彼の言葉通り、参加者たちは皆、常に笑顔で生き生きとしているのが印象的だった。

「ズンバを通して新しい友だちもできる」

 参加者のホープさん(40代)は、2年半ほど前にズンバを始め、現在は週2回のペースでレッスンに通う常連。リズム感がなかったため、最初はついていけるか心配していたが、すぐにその魅力にとりつかれ、当初は週7〜8回ものレッスンに通っていたとか。

 今ではクラスの一番前で先生とともに踊れるほどのレベルになり「このレッスンを受けることで劇的に体重も落ちたし、体の調子がとても良くなった。ズンバを通して新しい友だちもできるし、毎週のレッスンを楽しみにしているの」と、その魅力を語ってくれた。

 ニューヨークでは現在、子供向けの「ズンバ・ステップ」、シニア向けでゆっくりな音楽に合わせて踊る「ズンバ・ゴールド」、さらにはプールの中で行う「アクア・ズンバ」もはやっている。ニッポンの皆さんにも、ぜひ一度、ズンバのステップを堪能していただきたい――。
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著者プロフィール

三原卓也

ニューヨークを拠点とするスポーツビジネスに特化した会社、リードオフ・スポーツ・マーケティングの事業開発ディレクターとして、スポーツ留学サポート事業等、多くの国際事業を展開中。前職は、米マイナーリーグ球団スタッテンアイランド・ヤンキース(MLBニューヨーク・ヤンキース傘下)にてスポンサーシップ・ディレクターを務める。海外歴17年、ニューヨーク住まいは早7年目。ニューヨークならではのオススメDo情報をお楽しみに!

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